河合塾の模試について

特徴

  • 大学受験模試のスタンダード。
  • 受験者の規模は年間のべ300万人近くである。
    • これは、代ゼミ・駿台・ベネッセ等の模試だけでなく、TOEIC(年間171万人)、英検(年間250万人)を上回り、国内の各種試験の中で最大の規模を誇る。

  • 全体として問題の質は良く、母集団も他の模試と比べ最も本番に近い構成であることから、偏差値や判定はかなりの正確性を持つといえる。


  • 河合塾生(大学受験科生,高校グリーンコース生,MEPLO生など)は塾生の特典として模試の無料受験がある。
    • 大学受験科においては河合塾模試における太字の7つの模試は必須受験模試である。それ以外は選択模試として基本的に5つまで無料。申込み方法は一般生と異なっており,チュートリアルでの指示に従って手続きをすることになっている。。あらかじめ計画を立てておくこと。
    • コースにおける特定大のコースによっては特定大オープンも必須となっている場合がある。
    • 高校グリーンコースにおいても,塾生の特典として模試の無料受験がある。申込み方法は一般生と異なっており,独自のウェブサイトで処理を行うことになる。無料受験の回数は学年によって決められており,必須受験模試と無料受験を申請する必要がある模試に分けられている。あらかじめ計画を立てておくこと。
    • なお、模試の申請(特に必須模試)に生徒の失念等のトラブルが起きた場合は速やかに所属先の校舎に問い合わせよう。大体の場合は解決する。

  • 成績は、塾生は模試ナビのPDFなどによって開示される
    • 2021年度までは模試の成績は受験後のチュートリアルで紙で返却され、校外生は学校もしくは自宅に郵送で返却されるものだった。

  • 大学受験科の全統模試では各クラス毎の成績上位者一覧が廊下に張り出される。

  • 全統模試の受験後には「スクーリング」が実施される。
    • スクーリングとは解説講義のこと。模試や科目によって、また校舎によって実施されない校舎もあるが、各模試の作成メンバーが解説しているので積極的に活用すべき。
    • 2022年時点では、「模試ナビ」にて解説動画を視聴することができる。
    • 登録料は無料。復習に役立てよう。

  • なお、「即応」オープンとなっているものはZ会と共催で、答案返却の時に「フォローアップ添削」なるものが英数に関して付いてくる。オープンの類題的な感じで、自分のできなかった問題に応じてどれをやるか指定される。出せば、添削されて帰ってくる。
    • 2021年時点でZ会共催の模試は無くなった。(大人の事情)

心構え

  • 塾生でも受験番号は必要なので受験票を忘れないこと。
  • 模試の前夜は早めに就寝して,睡眠を十分にとること。
  • 全統共通テスト模試,全統記述模試,全統プレ共通テストなどについて,大学受験科の実施日は,公開実施日(現役生・一般生)と異なることがあるので,「塾生手帳」や「塾生マイページ」などで日程を確認しておくこと。
  • 自己採点のために,問題冊子にも答を記すのを忘れないようにしておくこと。
    • なお、事前実施(公開実施日前)の場合には,問題冊子は回収され,解答・解説集とともに後日のチュートリアルで渡されることになる。

  • 高校3年生と大学受験科生にとって一番重要な模試は、第3回 全統共通テスト模試 (第3回 全統マーク模試)と第3回 全統記述模試及び秋期の各種オープン(志望校のオープンがあるものは後者、無いものは前者)である。基本的に全ての模試はマーク、記述、オープンにかかわらず回を追う毎に難易度は高くなり、また本番の難易度に近くなるように作問されている。
    • 秋期オープン模試に関して言えば志望者のほとんどが受験するため、そこでの判定がほぼそのまま合否に表れる。
    • ほとんどの人が上記の模試の結果によってチューターと志望校を決定するのでかなり重要。

  • 共通テスト2日目の翌日にある採点チュートリアルによって共通テストリサーチが行われ、共テ模試同様、判定やボーダーなどが明らかになるが、第3回全統記述模試はその際の判定材料となるので、オープンがある人も第3回全統記述模試は重要。

  • とにかく、10月から11月の模試ラッシュに一旦ピークが来るように調整することが、合格への重要な足掛けとなる。


余談

河合塾の模試は、作問開始から採点に至るまでに講師を中心に多くの人手が割かれている。それ故に様々な話題があり、多くの関係者よりその内容が明かされている。模試を受けるか否かのモチベーションアップになれば幸いだ。

  • 作問は各科目(教科?)ごとのチーフを筆頭とした複数の講師による分担作業であるとは言え、その一連の作業はとにかくハードなのだそう。
    • 作問依頼を了承した講師は某所での缶詰状態の作問と、その後の会議での修正を繰り返されることとなる。なお、作問が終わるまで元の場所へは帰れないのだそう。
    • 仮の作問を終えた講師は作問会議を実施し、問題で問う内容や、問題文の選択肢の校正と調整を行う。誤植の訂正は勿論のことだが、不正解となるポイントにも修正が迫られると言う。
  • 記述式の模試では、模擬試験実施後に作問者やチーフ総出で採点会議が行われる。
    • 記述式答案の微妙な表記のみならず解答欄の外に出た文字や解答欄外の落書きでも先述の会議の議題になるので「絶対に変なことを解答用紙に書くな」と嘆願する人も。
  • 模範解答・解説が掲載された冊子である「学習の手引き」は「とても凄い人」が書いているのだそう。
  • ある講師曰く「解説は作問者が死ぬ気で書かれたものなのでとにかくしっかり読んでくれ」とのこと。
  • 模試の返却時には原則としてその模試における作問者による講評や各問題の正当率等が詳細に記載された "ANTENNA" ないしはそれの類書が成績書と同封される。「簡単な内容の筈が出来が悪い問題」等についても事細かに言及されているのでしっかり読んだうえで今後の学習計画を立案、修正していこう。

  • 最終更新:2024-01-22 03:59:10

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